2017/4/10

教室を守ろう

我々の音楽業界で現在直面している大きな問題があります。
 
日本音楽著作権協会(JASRAC)が、音楽教室から著作権を徴収しようとしている問題です。
 
もちろんコンサート、演奏会などで著作権付きの楽曲を演奏した場合、当然著作権料は発生します。
 
作曲家が自分の曲を披露しても当然支払わなければなりません。
 
これはのちに印税となって作曲者等に還元されたり、文化的財産を保護する意味合いもあり、これはこれで大変に意義のあることです。
 
今回問題となっているのが、こういった上演や演奏ではなく、一介の町の音楽教室で使用される楽曲にまで著作権料を徴収しようという動きがあることです。
 
JASRACもレコードやCDの売り上げが激減し、収入が減っているのは僕も重々理解しています。
 
彼らの言い分は「例えばピアノ教室を開催し、生徒に著作権付きの曲を使用して教え、その結果楽器を販売して収益を挙げているのだから著作権料を支払え」的なことです。
 
でもね、大手教室はともかく普通の家でやってる音楽教室にまで波及するとなると大問題です。
 
町の教室は別に楽器を売って収益を得てるわけではありません。
 
音楽を教えることで感性とか情緒とか、それこそ人格形成に必要な要素も数多く学べる場所を提供しているんです。
 
そんなところから徴収するなんて・・・これこそ音楽教育の普及を阻害することに他なりません。
 
そしてそれは巡り巡ってJASRAC自身を窮地に貶めるでしょう。
 
我々和楽器業界の人間としても看過できません。
 
で、この問題を受け急遽「音楽教育を守る会」が発足いたしました。
 
JASRACのこうした活動に待ったをかけ、署名活動を通じ文科省へ訴えかけ、指導改善をしてもらう活動をする会です。
 
このブログを読まれていらっしゃる方で、ご賛同いただける方は「音楽教育を守る会のHP」より署名活動に参加できます。
 
お名前、郵便番号、メールアドレスの記載だけで終わります(入会とか会費を払う必要はありません)。
 
何卒よろしくお願い申し上げます<(_ _)>