2021/1/12
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義弟のこと |
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昨日、1月11日は義弟の命日でした。 そして亡くなってちょうど10年目、その法事の日でもありました。 2011年1月11日という『1』の多い日でした。 義弟は杉原楽器の長男、小さいころから跡取りとして周囲の期待を集め、大学を卒業して東京で和楽器の修業を始めたばかりの1年目、酷い交通事故に遭ってしまいました。 何とか一命を取り留めたものの、それ以来亡くなるまで一度として自分の口で話すことはありませんでした。 思えば人生の半分を病院のベッドで過ごしたことになります。 彼に意識が仮にあったとしたら、どれだけ悔しくて歯がゆい思いをしたんだろう。 その彼の代わり(にはなれないけど)として僕がお店に入ってもうすぐ30年が経過しようとしています。 今でも時々思うのです。 もし事故がなくて彼が普通に跡取りになったらお店はどういう風になってたんだろう、そして僕は会社でどうなっていたんだろうかと。 もう後戻りもできないけど、あの時は大きな人生の分岐点でした。
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