2017/7/18

時にはね

筝の糸締めを始めて25年になります。
 
普通であれば1年程度お店で修行して初めてお客様の楽器の糸締めをするのですが、いろいろ事情があって僕は3週間ほどで得意先の仕事に出ました。
 
基本的な手の運びなどはお店の従業員に習いましたけど、その後いろいろな職人の仕事を見たり聞いたりして改良に改良を重ねてきました。
 
糸の伸ばし方、締めあげ方、まとめ方等々いろいろ過程があるわけですが、そんなわけで僕の糸締めは全くの自己流と言えます。
 
現代風に言えばハイブリット、いろんな先輩方の良いとこ取りみたいなね(^-^;
 
もしも技術の対象素材が昔も今もこの先も変わらない場合、不変の技術はあり得るかもしれませんが、和楽器の技術は変化することが必要です。
 
なぜなら楽器の素材、性能、糸や琴柱なども変わっていくからです。
 
それに対応した最適の糸締め方法はずっと研究対象になります。
 
僕が誰かに技術を引き継いだ後も、ずっと変化していってほしいものです。
 
・・・あ、なんか真面目なこと言ってるぞww