2022/9/30

さようならルパン

思えば君が僕の家にやってきたのは2006年9月のことでした。
 
前々からペットを飼いたい僕にと、家族から誕生祝としてプレゼントされたのがそう、君・・・ルパンだったね。
 
当時妻はロゴというクルマに乗っていて、そろそろラパンに買い換えたいと思っていたそうで、それと家族みんな大好きなアニメ『ルパン三世』を考えてのネーミングだったようです。
 
それを知らなかった僕にとっては、君のそのとぼけた顔が『ルパン三世』本人と似てたからその名前になったとずーっと思ってましたw
 
チワワにしては極端に俊敏で、いつも脱兎のごとく部屋中を飛び回り、僕らを驚かせたもんだよね。
 
さらに本当に君は手のかからない良い子でした。
 
ただね、君の早起きにはちょっと閉口したね。
 
君は明るくなると目覚めて、早くケージから出してくれとアピールするんだけど、夏場なんかは5時前に僕が起きる羽目になるんだよ。
 
それと僕が出張で長期家を空ける際、僕が戻ると少し他人行儀だったよねw
 
遊んでやれるのは仕事が終わってからと休日だけ。
 
硬式テニスボールがお気に入りで、放ってやると銜えて持ってくる遊びが好きだったね。
 
でもあまりに遊びすぎて最後はボールの表面が無くなって芯のみになったとき、遊ばなくなった。
 
それ以来いろいろおもちゃとか買ってくるんだけど、君は初志貫徹、目もくれなかったなあ。
 
月日は流れ、その間当たり前のように家族の一員として生きてきた16年、本当にたくさんの思い出をありがとうね。
 
今年に入って君の動きが少しスローになったと思ったよ。
 
ここ1か月は立ち止まってずーっと遠くの何かを見てる。
 
もう目も悪いし耳も遠いし鼻も効かない。
 
普通に君の背後から近づいて様子を見てたら、振り返った君がビビる様子がかわいかったけどね。
 
昔だったら1階の車庫に妻のクルマが帰ってくると4階のルパンがその音に反応してたんだけどね。
 
最後の数日は食事はおろか水さえも飲めなくなって辛かったね。
 
昨日の夜、寝たきりの君が突然起き上がろうとしたときは本当に驚いたよ。
 
結局立つことはできなかったね。
 
その数分後君は息をするのをやめた。
 
また新しい命を得て、この世界のどこかで生きてください。
 
合掌